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大工になるには?未経験から目指すための完全ガイド

目次

大工になるために必要な資格や学歴はある?

学歴は不問!中卒・高卒からでもOK

大工は、学歴が問われない実力主義の職業です。
多くの人が中卒・高卒から見習いとして現場に入り、実務を通してスキルを身につけていきます。
大学や専門学校を卒業していなくても、大工として十分に活躍できるため、早く社会に出て手に職をつけたい人に向いている仕事です。

資格がなくても働けるが、持っていると有利な資格も

大工は、無資格・未経験からでも始められる職種です。
実際、親方のもとで見習いとして働きながら、道具の使い方や施工の流れを覚えていく人が多数です。

とはいえ、資格を持っていると、

  • 現場で任される仕事の幅が広がる
  • 日給や請負単価が上がりやすい
  • 独立後の信頼につながる

といったメリットがあり、将来を見据えて取得しておくと有利です。

よく取得される資格一覧(建築大工技能士・職長教育など)

以下は、大工としてキャリアを積む中で多くの人が取得を目指す代表的な資格です。

資格名特徴取得タイミング
建築大工技能士(2級・1級)大工の国家資格。実技+学科試験あり実務経験2年以上で受験可能(2級)
職長・安全衛生責任者教育現場をまとめるリーダー職に必要職長やチームリーダーに昇格する前に
足場作業主任者足場上での作業に関わる場合に必須新築・改修工事に多い作業
玉掛け技能講習重い資材をクレーンで運ぶ現場で必要土木や大型現場でよく使う
木造建築士(2級建築士)より高度な設計・施工に関われる資格設計・施工管理も視野に入れる場合

これらの資格は、会社によっては取得費用を補助してくれる場合もあるため、まずは職場に相談してみるのもおすすめです。

大工になる主な3つのルート

工務店や建設会社に就職する

最も一般的なのが、地域の工務店や建設会社へ就職して働きながら技術を身につけるルートです。
未経験でも歓迎してくれる現場が多く、見習いとしてスタートし、道具の使い方や現場の流れを覚えていきます。

メリット
  • 実際の現場で経験が積める
  • 給料をもらいながら学べる
  • 指導者(先輩や親方)がいる環境

正社員採用であれば、社会保険やボーナスが支給される場合もあり、安定したスタートが切りやすいのも特徴です。

職業訓練校や専門学校に通う

もうひとつの方法が、公共の職業訓練校や建築系専門学校で基礎を学ぶルートです。
工具の使い方から木材の種類、図面の読み方まで、体系的に技術を学べるのが特徴です。

メリット
  • 短期間で基礎スキルが身につく
  • 資格取得のサポートもある
  • 同世代の仲間と学べる環境

学校で学んだ後、紹介制度で現場に出ることも多く、未経験の不安を減らせるルートとして人気です。
※地域によっては「授業料無料+手当あり」の公的支援もあります。

親方の元で見習いとして働く

昔ながらのルートとして、知り合いや紹介を通じて親方の元に入り、現場で直接学ぶスタイルもあります。
少人数のチームで働くことが多く、実践ベースで一気に成長できる環境です。

メリット
  • 実務中心で成長が早い
  • 小回りの効く現場で幅広く学べる
  • 人間関係が密な分、信頼を得やすい

一方で、労働条件や給与体系が親方次第という点には注意が必要です。
契約や働き方をしっかり確認した上で選びましょう。

どのルートも一長一短がありますが、「すぐ現場に出て稼ぎながら学びたい」人には就職・見習いルート、
「じっくり基礎から学びたい」人には訓練校ルートが向いています。


大工の見習い期間は?どんな仕事から始まる?

大工の仕事は、未経験からでも始められますが、最初の1〜3年ほどは「見習い期間」と呼ばれます。
この期間は、基礎を徹底的に身につける大切なステップです。

最初は材料運び・掃除・道具管理など

見習いの最初の仕事は、現場の環境づくりや補助作業が中心です。

  • 材料(木材・工具)の運搬
  • 作業スペースの掃除・片付け
  • 道具や機材の準備・片付け
  • 先輩の指示に従ってサポート作業

こうした作業を通じて、現場の流れ・ルール・道具の名前や使い方を自然と覚えていきます。

徐々に簡単な作業から技術を学ぶ

現場に慣れてくると、少しずつ簡単な施工も任されるようになります。

  • ビス打ちや釘打ちなどの基本動作
  • 簡単な部材の加工・取り付け
  • 木材の寸法取りやカット補助
  • 職人の手元作業の補助

この時期は、「見て覚える+やって慣れる」が基本です。
上達すれば、自分の作業範囲もどんどん広がっていきます。

見習い期間の収入の目安は?

見習いの間も給与は支給されますが、最初の年収は250〜300万円前後が目安です。

雇用形態日給の目安月収(20日稼働)年収目安
日給制8,000〜12,000円約16万〜24万円約250万〜330万円
月給制(正社員)18万〜25万円前後安定的に支給約300万円前後

※地域・会社規模・能力によって変動あり

この期間を「投資期間」と考え、現場に真面目に通って信頼を得ることが、将来の収入アップにつながります。

大工としてのキャリアステップ

見習い → 中堅職人 → 職長・独立の流れ

大工としての一般的な成長ステップは以下のようになります:

見習い(1〜3年)

材料運び・掃除・手元作業などからスタート。基本を学ぶ時期。

中堅職人(4〜7年)

一人で施工を任されることが増え、図面も読めるように。チームの中心メンバーに。

職長・リーダー(8年〜)

現場全体の進行・安全管理・後輩指導を任される立場に。

独立・一人親方

自分で仕事を受けて請け負う形。経営的な視点も必要に。

独立して「一人親方」になるメリット・注意点

経験を積んでから独立して一人親方として働く大工も多くいます。
これは自分で仕事を請け負うスタイルで、収入も自由度も大きくなります。

メリット
  • 収入が青天井(年収800万円以上も可能)
  • 自分のペースで仕事を選べる
  • 評判がよければ仕事が自然と集まる
注意点
  • 経費・保険・税金などすべて自己管理
  • 安定した収入を得るには営業力も必要
  • ケガや病気で働けないと収入がゼロになるリスク

独立前に、仕事の流れや経費の管理、見積・請求書の作成などをある程度学んでおくことが重要です。

まとめ|未経験でも一生モノの技術が身につく仕事

大工は、学歴や資格がなくても始められる数少ない職人の仕事のひとつです。
見習いからコツコツ現場で経験を積めば、誰でも一人前の技術を身につけることができ、将来的には独立して高収入を得る道も開けています。

最初は体力的にも精神的にもハードに感じることもあるかもしれませんが、
手に職をつけ、自分の手で建物をつくる喜びは、大工ならではのやりがいです。

「モノづくりが好き」「技術を身につけて安定した収入を得たい」
そんな方にとって、大工は一生モノの技術と誇りが持てる仕事です。

未経験からでも、あなたの第一歩で未来は変えられます。
今こそ、大工という選択を検討してみてはいかがでしょうか?

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